交通事故加害者の処罰-被害者参加で想いは伝わるか? | 交通事故|福岡で弁護士に相談をするならたくみ法律事務所へ

福岡で交通事故のご相談は九州地方最大級の実績の弁護士法人たくみ法律事務所へ。相談が寄せられた件数年間771件

福岡の交通事故被害者相談|弁護士法人たくみ法律事務所

料金新規予約専用フリーダイヤル:0120-043-211

交通事故加害者の処罰-被害者参加で想いは伝わるか?

 今回は、交通事故加害者の刑事裁判に、被害者の家族に替わって参加し、想いを伝えたときのことについて、お話します。


加害者の無罪主張

1.加害者側の主張

 被害者の方が交通事故によって脳を損傷して重度の後遺症が残り、とても喋れるような状態ではなくなりました。


 回復の見込みもないと言われ、永年に渡る長い入院生活を送ることになってしまったため、被害者のご家族から相談を受けました。


 加害者の刑事処遇については、目撃者探し等で捜査が長引いており、やっと刑事裁判となったのですが、裁判の初日、被告人(加害者)は「無罪」を主張しました。


 「無罪」と言って想像するのは、通常、「やったのは私じゃない」という主張だと思います。しかし、今回の主張は、「やったのは私だが、私は悪くない、したがって無罪である」というものでした。


2.被害者側の心情

 被告人は事故後、ご家族のひとりに1度か2度会ったきり、顔を見せていませんでした。加害者の顔を1度も見たことがないというご家族もいました。


 自分の家族に大怪我を負わせ、それまでの生活を壊した加害者を初めて、又は数年ぶりに見たとき、突然、このような主張を聞かされた、傍聴席に座るご家族の心情は、到底、穏やかではいられませんでした。


 私が被害者側の代理人弁護士として被害者参加し、刑事裁判の審理に関与することになりました。


被害者参加手続きでの活動を通して

1.被害者参加での活動

 被害者参加では、被告人質問などを通し、加害者に聞きたい質問や被害者側の感情を直接ぶつけることができます。


 検察官と打ち合わせができ、また、裁判所も、被害者側の意見を聞いたうえで、通常の事件と比べて、丁寧かつ慎重に判断を下すことになります。


 今回の事件の被告人質問でも、被告人がどのように考えているのか聞きながら、被害者やご家族が立たされている境遇を伝え、ご家族の思いを代弁しました。


 また、被害者の意見をまとめて意見陳述書を提出し、裁判所で朗読してもらいました。


2.意義

 私としては、交通犯罪の場合は特に、被害者側の気持ちを直接伝える、被告人に被害者側の境遇を分かってもらう、といった手続きには、それ自体、被害者側の感情の整理にとっても、被告人の反省や再犯の防止にとっても、一定の意義があるのではないかと感じました。


 交通事故の多くは、知らない者同士の間で起こり、その後の被害弁償等のやりとりについても、保険会社に対応を任せておくことができるため、加害者が直接被害者と関わることのないまま済ますことが出来てしまうからです(保険制度を批判する趣旨ではありません)。


 今回の事件でも、加害者は、被告人質問まで、被害者がなお入院生活を送っていることなどの具体的状況を知りませんでした。


 今回は、裁判が終わった直後、加害者が初めて謝意を伝えに来ました。


交通犯罪の処罰について

1.交通犯罪の量刑

 一方で、交通犯罪の場合、被害者やそのご家族は判決の刑罰に関しては「被害者側の意見が思うほど反映されない」と感じるかもしれません。


 というのは、被害者の処罰感情は、量刑(刑の重さ)を決定する上での考慮要素のひとつではあるのですが、死亡事故でさえ罰金刑や執行猶予付きの判決にとどまることが多いのが交通犯罪の実情だからです。不起訴となり刑罰が科されないものも多くあります。


 実刑で懲役となるのは、事故自体が飲酒運転、無免許運転、ひき逃げ等の悪質な場合に限定されています(※詳しくは犯罪白書参照)。


2.理由

 今回の事件の判決としては、加害者の無罪の主張は通らず有罪となり、執行猶予付きの懲役刑が下りました。


 交通犯罪の厳罰化が叫ばれているとはいえ、通常の事件(殺人、傷害致死等)と比べて刑が軽い理由としては、わざとやったというわけではなく、だれもが加害者になる可能性を内包している点などにあります。


 刑罰は、基本的には犯罪行為に対応する処罰です。たとえ加害者に一切の反省の色が見えないとしても、不注意による事故犯罪である限りは、殺人や傷害致死等のような犯罪と同等の罰を科すわけにはそうそういきません。


 被害者側の立場からすればやるせない気持ちになることもあるでしょうが、厳罰を求めたとしても、現状、その処罰にはおのずと限界があります。


3.民事裁判について

 そのような意味では、「厳しい刑事上の処罰を求める」というよりも、不誠実な態度の加害者に対しては「厳しく民事責任を追及する」「多くの賠償金を獲得する」ということに気持ちを切り替えたほうが良いかもしれません。


 刑事裁判において知り得た情報は、民事裁判でも有用であり、加害者が、民事裁判で「自分にスピード違反は無かった」と主張したとしても、それ以前の刑事裁判において「スピード違反があった」と供述している場合、民事裁判での主張を排斥することができます。


 加害者が反省の色の見えない言動をしている場合には、民事上、そのことによる慰謝料の増額を追及することができます。


4.総括

 制度化されてからも様々議論がなされている被害者参加制度ですが、交通犯罪に関しては、以上のような一般犯罪と異なる特徴があることから、少し土俵を変えて議論をした方がよいと思います。


たくみのこだわり一覧

 当事務所で妥協すること無く戦った結果、より良い解決をできた事件のご紹介をいたします。


事件解決へのこだわり一覧

No タイトル
9 2年半にわたりご依頼いただいていた事件が、無事に示談成立しました(文責:向井智絵)
8 高次脳機能障害を残す交通事故被害者支援-MSWとの協力を通じて(文責:櫻井正弘)
7 適正な慰謝料額へのこだわり(文責:澤戸博樹)
6 休業損害における基礎収入の考え方~正しいのはどっち?~(文責:櫻井正弘)
5 依頼者のこだわりと弁護士としてできること(文責:向井智絵)
4 素因減額―弁護士に依頼することで賠償額が下がることがある?-(文責:向井智絵)
3 膝の傷跡などの醜状痕、諦めるのはまだ早い??(文責:向井智絵)
2 認定に不服!!異議申立て・紛争処理・裁判?
1 1級の裁判が終わりました(文責:桑原淳)

 相手方との交渉は、弁護士の交渉テクニック次第で損害賠償額を大きく左右します。

 当事務所の交渉術の一部をご紹介します。


交渉へのこだわり一覧

No タイトル
10 適正な慰謝料額へのこだわり(文責:澤戸博樹)
9 高次脳機能障害の裁判が終わりました(文責:向井智恵)
9 休業損害における基礎収入の考え方~正しいのはどっち?~(文責:櫻井正弘)
8 示談段階でも裁判基準以上の慰謝料が認められる?(文責:向井智絵)
7 依頼者のこだわりと弁護士としてできること(文責:向井智絵)
6 後遺障害等級12級13号の神経症状でも10年に限定されない?(文責:向井智絵)
5 膝の傷跡などの醜状痕、諦めるのはまだ早い??(文責:向井智絵)
4 より良い解決のために被害者の皆様ができることとは??(文責:向井智絵)
3 等級の認定がないと賠償はゼロ??(文責:向井智絵)
2 交通事故の賠償金、任意交渉(示談)では裁判よりも少額になる?
1 14級は労働能力喪失率5%じゃない!?(文責:向井智絵)

 後遺障害等級が認定されるか否か、より高位の等級が認定されるか否かで賠償額は格段に変わってきます。

 ここでは、当事務所が適切な後遺障害等級を獲得するために行うことを紹介しています。


後遺障害等級認定へのこだわり一覧

No タイトル
20 傷痕の残る被害者の医師面談に同行しました(文責:向井智絵)
19 高次脳機能障害を残す交通事故被害者支援-MSWとの協力を通じて(文責:櫻井正弘)
18 後遺障害の申請のために医師面談に同行しました(文責:向井智絵)
17 福岡の整形外科医師との意見交換~後遺障害診断書作成について(文責:櫻井正弘)
16 治療期間に2ヵ月の空白期間があった方の後遺障害の異議申立てが通りました(文責:神田昂一)
15 右足の疼痛などの後遺障害の異議申立てが通りました(文責:神田昂一)
14 労災の申請手続に同行しました(文責:神田昂一)
13 後遺障害診断書の作成のサポートをしています(文責:向井智絵)
12 自賠責保険と裁判所における醜状痕(傷跡)の評価の違い(文責:桑原淳)
11 後遺障害の異議申立が通りました(文責:向井智絵)
10 後遺障害の異議申立てに対する取り組み(文責:桑原淳)
9 カルテは基本的に必ず確認する(文責:桑原淳)
8 キズ痕の治療と治療終了時期・症状固定時期(文責:向井智絵)
7 画像所見の得られない高次脳機能障害(文責:桑原淳)
6 医師の診断は絶対??―心配なら早期にセカンドオピニオンを―(文責:向井智絵)
5 高次脳機能障害で異議申し立てが認められました(文責:向井智絵)
4 後遺障害等級認定の異議申立てが通りました!(文責:桑原淳)
3 後遺障害認定のための病院同行の重要性(文責:桑原淳)
2 認定に不服!!異議申立て・紛争処理・裁判?
1 初診時の診断書まで確認し、修正をお願いしています!(文責:壹岐晋大)

 交通事故における損害賠償請求を適切に行うには、弁護士に充分な医学知識がなければなりません。

 当事務所所属の弁護士が有する医学知識の一端をご紹介します。


医学知識へのこだわり

No タイトル
3 CRPS(複合性局所疼痛症候群)認定の注意点(文責:桑原淳)
2 後遺障害認定のための病院同行の重要性(文責:桑原淳)
1 医学知識がなければきちんとした弁護ができません!(文責:桑原淳)

 事故態様によって概ねの過失割合は基準化されていますが、事件に応じた個別具体的な過失の検証が必要です。

 適切な過失割合の決定のために当事務所が行動した内容を紹介しています。


過失割合へのこだわり一覧

No タイトル
5 過失割合を争うにあたっての弁護士の活動(文責:神田昂一)
4 加害者の過失を明らかにする防犯カメラ映像の入手(文責:櫻井正弘)
3 依頼者のこだわりと弁護士としてできること(文責:向井智絵)
2 タイヤの摩耗は過失割合にどう影響するのか(文責:壹岐晋大)
1 交通事故の現場に確認に行きました(文責:壹岐晋大)

 交通事故に遭った被害者の方は生活全般に大きな影響を受け、これからどうすればよいのかも何もわからない状態に陥ります。

 以下は当事務所が実施している、保険や公的支援、刑事裁判への参加等、交通事故にまつわる手続きへのトータルサポートのご紹介です。


トータルサポートへのこだわり一覧

No タイトル
9 高次脳機能障害を残す交通事故被害者支援-MSWとの協力を通じて(文責:櫻井正弘)
8 労災の申請手続に同行しました(文責:神田昂一)
7 医療ソーシャルワーカーとの交流(文責:櫻井正弘)
6 弁護士依頼後の解決までの流れ(文責:桑原淳)
5 弁護士への相談は敷居が高い?(文責:神田昂一)
4 死亡事件の裁判が終わりました(文責:向井智絵)
3 1級の裁判が終わりました(文責:桑原淳)
2 交通事故にあった場合、どのような制度が利用できますか?
1 交通事故加害者の処罰-被害者参加で思いは伝わるか?

 交通事故賠償では、様々な実務的知識が存在しています。

 ここでは、被害者の方にご紹介したい統計や手続き等を説明しています。


交通事故賠償実務へのこだわり一覧

No タイトル
8 裁判をすることでスムーズに解決できることもあります(文責:向井智恵)
7 交通事故の治療の終了を決めるのは保険会社?(文責:桑原淳)
6 素因減額―弁護士に依頼することで賠償額が下がることがある?-(文責:向井智絵)
5 裁判は時間がかかる?
4 認定に不服!!異議申立て・紛争処理・裁判?
3 交通事故死者数の減少と高齢者割合の増加(文責:壹岐晋大)
2 交通事故紛争処理センターは利用した方が良いのか?
1 異議申立ての成功率は5%!!(文責:桑原淳)

当事務所のご紹介

動画でわかるたくみのこだわり


併せてよく見られているページ


お問い合わせはこちら

交通事故の無料相談のご予約メールでの交通事故の相談予約交通事故の相談の流れ

 事前にお電話またはメールにて相談日のご予約をお願い致します。


 ※スケジュールの関係上、お電話・メールでのご相談は実施しておりません。ご予約のみとさせて頂いております。


●HOME ●弁護士紹介 ●事務所紹介 ●アクセス ●弁護士費用

弁護士法人たくみ法律事務所 概要/福岡県福岡市中央区渡辺通3丁目6番15号 NOF天神南ビル10階 フリーダイヤル:0120-043-211 ご予約受付時間
平日 9:00~19:00

アクセスはこちら

事務所所在地

外観

〒810-0004
福岡県福岡市中央区渡辺通3丁目
6-15号 NMF天神南ビル10階

クリックすると地図が拡大されます

アクセスマップ

代理店サポート 公式facebookページ 公式ブログ 相談票のダウンロード 夜間法律相談受付中 たくみ法律事務所事務所サイト 後遺障害サイト 【公式Google+ページ】交通事故被害者側専門の福岡の弁護士
 

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

解決実績
相談の流れ
メールでのお問合せはこちら
運営:福岡県弁護士会所属(登録番号29660)弁護士 宮田卓弥 Copyright©2014 交通事故 弁護士 福岡 | 弁護士法人たくみ法律事務所 All Rights Reserved.
住所:〒810-0004 福岡県福岡市中央区渡辺通3丁目6-15 NMF天神南ビル10階 代表番号:092-724-4848