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弁護士法人 たくみ法律事務所

「交通事故被害者ノート」を知っていますか?

はじめに

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私自身、多くの交通事故被害者の方とお話をさせていただき、事故発生後から示談まで関わらせていただくことが多くありますが、事故は突然発生するものであるため、実際に事故に遭ってしまったときにはパニックになることが予想されます

そこで、実際に事故に巻き込まれた時に慌てないように事前に準備できることはないかと調べる中で、国土交通省が発行している「交通事故被害者ノート」を知りました。

そこで今回は、この「交通事故被害者ノート」について、お話したいと思います。

「交通事故被害者ノート」とは

国土交通省のホームページでは以下のように記載されています。

国土交通省では、自動車事故にあわれた方々に少しでもお力添えできればとの思いから、自動車事故被害者ご本人やそのご家族・ご遺族が、警察や自治体、被害者・遺族団体等の支援者と事故後、早期につながり必要な支援を受けられるようにすることや、事故の概要等の記録を残し、ご自身の現状(困りごとなど)の把握や、事故の説明を繰り返す心理的負担の軽減などを図ることを目的とした「交通事故被害者ノート」を有識者や被害者・遺族団体と一緒に作成しました。

「交通事故被害者ノート」には、警察や自治体等における様々な支援にかかる情報、事故の概要や被害の状況、病院や警察などから受けた説明などを記載するためのメモ欄などがありますので、自動車事故被害者ご本人やそのご家族・ご遺族、被害者等を支援する方々に、是非ご活用いただければ幸いです。

国道交通省のホームページでは、このノートのPDFデータが公開されており、自分で印刷して使用することができます。

「交通事故被害者ノート」の内容

交通事故被害者ノートの中で特に活用したいと個人的に感じた箇所は以下の3つでした。

①「はじめに」と題するページ

交通事故発生後から、①刑事手続きについて、②被害者の症状(負傷~治癒・後遺障害)について、③損害賠償請求についてと大きく3つに分けて流れを説明されています。

フローチャートの中に、このノートの何ページを参照すれば良いのか分かるように記載されているのも便利です。

②「交通事故にあったらまずどうすればいいのか」と題するページ(1頁)

交通事故直後に対応すべきことが列挙されています。

突然の交通事故で焦る中でも、このページに記載されている対応をして、情報を確保するように意識するだけでもその後がスムーズに進みそうです。

③「事故の概要について」と題するページ(2頁以下)

交通事故発生日時、場所、相手の運転手の指名・連絡先等の基本的な情報について記載することができます。

これらの情報は、警察での事情聴取の際に確認されるだけではなく、弁護士に相談する際にも必要となる情報です

交通事故から時間が経過すると特に事故状況等の記憶が薄れてしまうので、記憶が鮮明なうちに記録することも重要なポイントとなりそうです。

さいごに

交通事故は、思いがけず突然に発生するものであり、いつどこで巻き込まれるかわかりません。

交通事故被害者ノートの中でも「被害者こそ法律のプロによるサポートが必要」と記載されていますが、スムーズな相談のためには交通事故に関する基本的な情報が不可欠です。

このノートに沿って必要な情報を記録しておくことで、その後の相手方とのやりとりや、弁護士に相談する際もスムーズに必要な情報を提供することができると思います。

私も、調べる中で初めて「交通事故被害者ノート」の存在を知りましたが、このノートを活用し、いつ巻き込まれるかわからない事故に備えていきたいと感じました。

皆様の交通事故への備えのきっかけとなれば幸いです。

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