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傷痕の残る被害者の医師面談に同行しました(文責:向井智絵)
傷痕の残る被害者の医師面談に同行しました
先日、ご依頼いただいている交通事故の被害者(未成年男性)、そのご家族と一緒に医師面談に行ってきました。
約8年前の幼少期に事故に遭い、現在まで治療を続けてこられたのですが、腕や背中に大きな傷痕が残ってしまいました。
これまで数回にわたった形成外科で移植手術等を受けてこられたのですが、ここ2年ほどは年に1回、傷痕の状況を経過観察している状態でした。
今回の医師面談の目的は、今後更に手術を受けることによって傷痕が目立たなくなる可能性があるか否か、後遺障害申請のタイミング、後遺障害申請にあたっての傷痕面積の測定でした。
医師に意見を伺ったところ、傷痕が残ってしまってはいるが今後手術で更に目立たなくなる可能性は低い、手術をすると入院等で学生生活に影響が出てしまう、皮膚の引きつり等については慣れていくしかないというような回答でした。
これを踏まえ、ご本人、ご家族と相談し、治療を継続するのではなく後遺障害申請手続に移ることにしました。
医師に傷痕の面積を測っていただく場面にも同席させていただき、私自身も傷痕の状況を目で確認させていただきました。
当初ご家族から状況をお伺いしており分かってはいたことではありますが、実際に傷痕を見せていただき、傷痕が残存していることによる本人やご家族の肉体的、精神的苦痛は本当に大きいものだろうと改めて感じました。
後遺障害申請を行い適切な等級の認定が得られれば、その後示談交渉が始まります。
8年以上という長い期間治療を続けてこられており、後遺障害の醜状障害という難しいものですので(詳細は割愛しますが、逸失利益が否定されることが多いです)、示談交渉も難航する可能性が大きいです。
しかし、これまでたくさん苦しんでこられたご本人、ご家族のためにしっかりとした成果を残せるよう最善を尽くしたいと思います。
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