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福岡市在住の女性が高次脳機能障害等で約8,200万円の補償を受けた事案
【相談者】 | 女性(60代) / 福岡市在住 / 職業:パート社員 |
【傷病名】 | 外傷性くも膜下出血、脳挫傷、左上腕骨近位端骨折等 |
【活動のポイント】 | 後遺障害等級認定サポート・示談交渉 |
【後遺障害等級】 | 併合2級 |
【サポート結果】 | 適切な後遺障害等級認定・適切な賠償額の獲得・将来介護費認定 |
主な項目 | 金額 |
---|---|
休業損害 | 270万円 |
傷害慰謝料 | 200万円(裁判基準) |
後遺障害慰謝料 | 2370万円(裁判基準) |
逸失利益 | 2200万円(年齢別平均賃金×平均余命×1/2) |
介護費用 | 2700万円(日額6000円×平均余命×1/2) |
調整金 | 500万円(遅延損害金・弁護士費用等) |
最終支払額 | 約8200万円 |
お客様の声
事故発生
福岡市在住の60代女性が、交差点の横断歩道を自転車で横断しようとしたところ、赤信号を無視してきたトラックと衝突し、外傷性くも膜下出血、脳挫傷等の頭部外傷及び左上腕骨近位端骨折等の怪我を負いました。
相談・依頼のきっかけ
事故から約3ヵ月後、被害者はまだ入院中でしたが、被害者の娘さんが事務所に来所され、主治医からは、高次脳機能障害が残るだろうと言われており、今後どのようにしていけばいいのか分からないということでご相談をお受けしました。
当事務所の活動
当事務所では、以下の3点の活動を主に行いました。
- 加害者の刑事裁判への関与
- 後遺障害等級認定手続き
- 示談交渉
加害者の刑事裁判への関与
刑事裁判への被害者参加制度をご説明し、娘さんのご希望を踏まえたうえで、積極的に刑事裁判へ参加することはしないものの、被害者の実情を知ってほしいとのことで、被害者が事故前どのように生活を行っていたか、それが事故によりどのように変わってしまったのか、被害者とその家族の現状を加害者本人に知ってもらうための「心情に関する意見陳述」を行いました。
後遺障害等級認定手続き
入院中の被害者の下へ出向き、どのような状態なのかを直接確認するとともに、娘さんからも事故前・事故後の変化を詳細に聞き取りました。
そのうえで、主治医と面談の機会を設けてもらい、医学的な見解をお伺いしたり、高次脳機能障害の程度を立証する一資料として、いくつかの神経心理学検査もお願いしたりしました。
神経心理学検査に同席させてもらい、検査結果を言語聴覚士の方とお話しさせて頂いていると、検査中に文字が見えていないような感じがあり、複視の症状があるかもしれないということでした。
そこで、主治医にお願いして、複視の有無を確かめるヘステストも実施してもらいました。
当事務所が関与した結果
後遺障害申請の結果、高次脳機能障害として3級、左上腕骨骨折後の左肩の機能障害(左肩が挙がらない状態)について12級、複視の後遺症も認められ13級の後遺障害の認定がなされました(併合2級)。
当該認定を前提に相手方と交渉したところ、将来介護費などが認められ、約8200万円が補償されることで示談となりました。
弁護士の所感(解決のポイント)
事故後比較的間もない時期からご相談をお受けしたため、後遺障害の申請から認定、そして示談に至るまで比較的スムーズにいきました。
また、示談交渉においては、高次脳機能障害として3級という認定ながら、日額6,000円の介護費用が認められたことも大きいと思います(被害者は、無事に退院できましたが、娘さん等の介助なしには単身で生活できない状態でした)。
さらに、刑事裁判においては、被害者も赤信号で横断した(両者とも赤だった)とされていましたが、今回の示談交渉では、被害者の過失を0とする内容で示談できたことも大きいと思います(被害者も赤信号で横断していたとなれば、通常、被害者に3割程度の過失がとられます)。
当初は裁判前提で進めることも視野に入れていましたが、最終的に、遅延損害金・弁護士費用の一部として調整金も認められたことから、示談することとなりました。
2015.5.28掲載
関連ページ
- 交通事故で脳挫傷と診断された場合の注意点
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