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当初0円で提示された休業損害を60万円増額し、適正な賠償金が認められた事案

1.事故発生

 福岡県在住の事故当時55歳の兼業主婦の女性が、自動車を直進走行していたところ、左方の脇道から飛び出してきた右折車両と出会い頭で衝突し、半月板損傷の怪我を負いました。

2.相談・依頼のきっかけ

 事故から約6ヵ月間通院治療を続け、半月板損傷後の左膝痛について12級の後遺障害の認定を受け、保険会社からの示談金額の提示を受けた段階で、示談金額が妥当なのか相談したいということでご来所されました。

3.当事務所の活動

 初回相談時に保険会社からの提示書を持参してもらいました。

 提示書を確認したところ、休業損害は0円、傷害慰謝料・逸失利益は本来賠償されるはずの適正金額の5割、後遺症慰謝料に至っては4割という、大変低い提示内容となっていました。

 半月板損傷という重症を負い、6ヵ月間継続的に通院治療を続けられたにもかかわらず左膝疼痛という後遺障害が残存し12級の後遺障害認定を受けた、という事情が全く賠償に反映されていないものでした。

 受任し交渉を始めたところ、休業損害を0円で提示していた理由は、被害者がパートの仕事を休んでおらず、パート収入の減収はないため、とのことでした。

 しかし、裁判の場合には、兼業主婦の方の場合には、女性の平均賃金と実際の収入とのいずれか高い金額を基礎収入として休業補償の賠償がされることが多いですので、同様の理論で交渉しました。

 また、慰謝料や逸失利益については何らかの理由があって低い提示になっているというよりは、とりあえず賠償金を低く抑えるために…、といった感じでした

4.当事務所が関与した結果

 交渉の結果、当初0円だった休業損害が約60万円認められ、慰謝料もほぼ適正な金額どおりに認められ、総額では427万円増額することができました。

主な損害項目 (受任前)  (受任後)
休業損害  0円   約60万円
傷害慰謝料  約59万円   約116万円
逸失利益  約200万円   約383万円
後遺症慰謝料  約100万円   約275万円

5.弁護士 向井 智絵の所感(解決のポイント)

弁護士 向井智絵

 保険会社からの示談金提示があった後に提示金額が妥当なのかという相談は多く寄せられます。

 弁護士が入っていない時点で保険会社から提示が出された場合、保険会社が提示する示談金の内容はほぼ100%適正な金額にはなっていません

 今回の場合のように、主婦(専業・兼業どちらも)の場合には休業損害の金額は低くなりがちですが、提示書で0円というものはあまりありません。

 また、慰謝料や逸失利益についても適正金額の4~5割など、全体的に提示金額は、いつも以上に低いものになっていました。

 交渉の結果、当初0円と提示されていた休業損害も約60万円認められましたし、慰謝料や逸失利益もほぼ適正金額認められることができました。

6.お客様の声

お客様アンケート(交通事故)20150528

2015.11.6掲載

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